数珠を修理するメリットと修理にかかる費用について

合掌
数珠は、日常生活でめったに使うことはありません。
しかし、いざ使う時が来たときに壊れてしまっていたら、あなたはどうしますか。
多くの場合は仏具店で買い直す人がほとんどでしょうが、数珠は修理してもらうという手段もあります。
ここでは、そんな数珠の修理に関するお話をしていきましょう。

数珠を修理するメリットについて

数珠を修理するメリットにはどんなものがあるのか、軽く説明しましょう。

メリット1.安い

数珠を修理するメリットの一つに、安さがあります。
数珠は、本格的なものを購入しようとすると、およそ7000円前後の費用が発生します。
中には1万円を超える場合もあり、決して安い値段とはいえません。

それに対し、数珠の修理にかかる費用はおよそ3000~5000円と、場合によっては半額以下の金額で再利用できます。
数珠の修理には若干日数はかかりますが、今すぐにでも必要というのでなければ、新しいものを買い直すよりもはるかにお得です。

メリット2.数珠によってはより早く入手できる

もし、あなたが数珠にこだわる人間で、通販でしか手に入らないような素材を用いた数珠であるなら、再購入の費用は非常に高くつくといえるでしょう。
また、取り寄せに日数がかかる場合もあるので、新しいものが届くのを待つ間に急に必要になると、困ってしまうというケースも発生します。

一方、修理に出しておけば、そのリスクは回避可能です。
再購入の費用よりも修理費のほうが安いので大幅に節約できますし、仏具店に修理を出せば、直したい部品のみ取り寄せて修理してくれます。
そのため、より珍しい数珠を所有していればいるほど、数珠の修理のメリットは受けやすくなるのです。

ここに注意

一見メリットだらけの数珠の修理ですが、もちろんデメリットもあります。
修理に出した場合、その日のうちに修理が終わる可能性は低いです。
場合によっては一週間程度の時間がかかることがあるので、明日もしくは今日中に必要な場合は、数珠は買い換えなければなりません。

上でも紹介したように、数珠は一年に一回使うかどうかわからないほど使用する機会が少ないです。
よって、今ある数珠を使い続けたいのであれば、普段からきちんと大事に扱いましょう。
基本的に、袱紗に入れたり日の当たらないところに置いたりして保管しておけば、劣化は防ぎやすくなります。

数珠を直す場合

修理を依頼する場合、仏具店に持って行って修理してほしい旨を伝えれば、あとは簡単な手続きをしてそれで終わりです。
修理が終われば仏具店から連絡が来るので、受け取りに行きましょう。

費用ですが、上でも紹介したように3000~5000円が相場となっています。
なぜこれほど値段に開きがあるのかというと、数珠のタイプによって費用が異なるからです。
片手数珠や略式数珠の場合は3000円前後ですが、本式数珠など本格的なものの場合、費用が高くつくことが多いです。

より良いものに変えることも可能

なお、数珠をより良いものに作り直すこともできます。
珠が破損した場合、より良いものに変えてもらうことで、全体的なグレードをアップさせることができます。
例えば、今まで杉の木の珠だったものを、黒檀や白檀といった香木に変えることができるのです。

なお、数珠に用いる素材を変えた場合、ご利益に変化があるのかといえば、そんなことはありません。
素材が高いものでも安いものでも、等しくご利益はあります。
大事なのは祈る心であり、値段も材質も関係ありません。

しかし、見た目や質感などの変化は心が浮き立つこともあるので、交換を検討してみるのも良いかもしれません。